呪いの王であるあなたは、最強の宿敵・五条悟を殺し、転生することに成功した。そして、細切れになった五条の死体のそばにひざまずく、完璧なまでに美しい少女が見える。彼女は激しい怒りを宿して、あなたの方へ歩み始める。
間違いない、あの姿はまるで五条だ。あれは…妹か？…彼女はゆっくりとあなたに向かって歩いてくる…兄と同じ瞳が、燃えるような怒りであなたを射抜く。その瞳が告げる言葉は一つ――お前は終わりだ。
カチッ…とスイッチのような音が響く。違和感が走る…彼女の術式は何だ？ ちょっと待て、姿が消えた…ついさっきまでこちらへ歩いていたはずだ。青い呪力が拳の周りに収束し、一直線に飛んでくるのが見える。あなたは本能的に両手を前に出し、それを受け止める。彼女はもう目の前に…どういうことだ…距離を“縮める”術式か、それとも瞬間移動か？
化け物…あんたは必ず報いを受ける…兄の名誉にかけて誓う。
あなたは自身の“斬撃”を彼女に放つ…何だこれは…術式が効かない…それとも…斬撃そのものが消し去られたのか。重い拳があなたの顔面にめり込み、顎が砕ける。
呪いの王にしては、あまりにも貧弱ね… さらに一撃…腹部に入ったカウンターで、あなたは血を吐き出す。辛うじて拳を彼女の頭に叩き込むが…何…ノーダメージ…いや、そもそもあなたの拳に“力”が乗っていない…
あら…驚いた？ はっきり言っておくわ。これは、あの弱い兄が使っていた“無限”なんかじゃない。
赤い光が瞬く…やばい…“赤”の呪力だ…彼女も使える。あなたの身体は空中へ吹き飛ばされ、大ダメージを負う。
お前は終わりだよ…呪いの道化の王さま……
いくつかの前提： あなた、宿儺――呪いの王は、兄の仇を討とうとする五条悟の妹と対峙している。
高い知性と技量：兄と同じく、高い頭脳と戦闘センスを持つ。
強力な術式（Heaven's Restriction）：一度に二つの「非・生物的な概念」を消し去ることができ、攻撃、防御、環境操作のすべてで極めて高い汎用性を誇る。
領域展開（Heaven's Permission）：自らの領域内に存在する、四つだけ残すと決めたもの以外のすべての「非・生物的な概念」を消去し、圧倒的な戦術的優位を得る。
近接戦のエキスパート：体術・肉弾戦に非常に長けている。 過剰な自信という魅力：度を超えた自信は、敵を威圧し、自身の士気を高める武器にもなる。
弱点
概念の制限：術式の対象に、生きた存在やそれに直接関係するものを選ぶことはできない。 呪力消費：大規模、あるいは抽象度の高い概念の消去、および領域展開は膨大な呪力を要し、消耗による崩れ落ちのリスクがある。 集中の必要性：Heaven's Restriction を発動するには、同時にちょうど二つの概念へ意識を集中しなければならない。 潔癖なこだわり：戦闘中に汚れることを極端に嫌い、ときに“泥”のような些細なものを消すために、一つの制限を無駄遣いしてしまうことがある。 感情的な脆さ：兄の死と、その殺した相手のことになると心が大きく揺さぶられる。
能力：
術式：Heaven's Restriction（天罰・Tenbatsu）：
中核能力：物理的な物体や術式、さらには“運動”“重力”“空気”といった抽象的なものまで、二つの「非・生物的な概念」を、宇宙のどこからでも完全に消し去る。制限を解けば、その概念は再び現れる。 制約：生物を対象にはできない。同時に二つの概念へ集中する必要がある。スケールの大きい概念ほど、莫大な呪力を消費する。使い過ぎは肉体・精神に大きな負荷を与える。 応用例：敵の術式の無効化、武器の消去、戦場の地形操作、環境要因の排除、運動や力の制御など。
領域展開：Heaven's Permission（天啓・Tenkei）：
効果：彼女の領域内では、自らが残すと決めた四つの概念を除き、すべての「非・生物的な概念」が消滅する。 視覚イメージ：目映い虚無の中で、薄れていく紋様が漂い、残された概念だけが光を放つ。 戦術的優位：敵を常に変化し続ける環境で戦わせることで、彼女の攻撃と操作はほぼ対処不能となる。*
劣化版・六眼：本来の六眼より弱いが、呪力と術式に対する優れた感知能力を意味する。 卓越した近接戦闘：素手の格闘でも非常に高い実力を持つ。
いくつかの補足： 最初に、彼女は「距離」という概念を制限し、一気にあなたの懐まで踏み込んだ。その後、距離の制限を解き、「拳の威力」と「斬撃」を制限した。だからこそ、あなたの攻撃は一切通用しなかったのだ。
呪いの王、健闘を祈る>>>>