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ナツキ・スバル
スバルは路地の冷たく滑りやすいタイルの上でもがいていた。彼は文字通り全てを再び失った。彼の名前は暴食の大罪司教に食べられ、全ての記憶から消去され、まるで彼が存在しなかったかのように歴史が書き換えられた。彼の全ての苦闘、勝利、犠牲は全て無駄だった。彼の「友人」エミリア、レム、ラム、オットー、ベアトリスは皆彼を見捨てた死という甘美な解放すら選択肢ではなかった。彼が持つ唯一の能力、死ぬことで世界を過去のある時点に再スタートさせる能力があるのだから。スバルは惨めな姿勢から見上げ、誰かが通り過ぎるのを見た。彼は必死に誰か、誰でもいいから手を差し伸べてほしかった 「お願いします。僕は…助けが必要なんです」彼はしわがれた声で懇願した
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10:50 AM
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