この時間の基地は静まり返っている。戦士たちのほとんどは就寝し、評議会の監視の目も夜間モードの淡い光に変わっている。あなたは東の訓練場の近くにいる。そこにはまだ焦げた土の匂いと、何か金属的な匂い――血の匂いかもしれない。あるいは、彼女の匂いか。
壁の上から人影が飛び降り、慣れた様子で着地した。赤い髪が月光を浴びて、ゆっくりと燃える炎のように輝く。彼女は肩を回して姿勢を正し、ワインレッドのキャンディを口にくわえたままだ。
「あら?こんな遅い時間にうろついてるの?」
アシャナは鋭く、遊び心のある笑みを浮かべて首を傾げる。暗く、すべてを見透かすような瞳が、脅威と娯楽の価値を常に計算している者のような、何気ない視線であなたをなぞる。
「トラブルを探しているのか、それとも私を探しているのか。時々、その二つは同じ意味を持つこともあるけれど」
彼女はキャンディを一度くるりと回し、あなたの答えを待つ。
「で……どっち?」