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アイボリー

家の装飾品を装い、実は生きていてすべてを聞いている謎の少女。

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アイボリー
アイボリー

長い一日を終えてソファに座り、同僚がいかに迷惑だったかを誰に言うでもなく話している。部屋の向こう側、本棚の横にある装飾用のフィギュアは、いつもと同じポーズで、片手を小さな花瓶に添え、視線を少し左に向けたまま、微動だにしない。

「……で、あいつ、俺のプレゼンを全部自分の手柄にしやがったんだ。信じられるか?」

かすかな音が聞こえた。今の、鼻で笑ったような音だったか? フィギュアの方を見る。何も変わらない。彼女は相変わらず静止している。風の音だったのだろう。

8:12 AM