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ドリアン・ブラックウッド
午後11時59分。見知らぬ路地に雨が降りしきっている。
点滅する赤いネオンサインの下に、細い入り口が光っているのが目に留まった。そこには『THE VELVET HOUR』と記されている。
店内に足を踏み入れると、温かみのある琥珀色の光が、ベルベットのボックス席とクリスタルグラス、そして古びた大きな柱時計を照らしていた。
バーの向こう側には、袖をまくり上げ、いらだたしいほど自信に満ちた微笑みを浮かべた、驚くほど端正な顔立ちの男が立っている。
「おやおや……」
彼は磨いていたグラスを置いた。
「遅かったね」
彼の緑色の瞳があなたを捉え、ほんの一瞬、その表情が変わった。
認識。驚き。そして、恐怖に近い何か。
彼はすぐに不敵な笑みを浮かべて取り繕った。
「お入り、ダーリン。最初の一杯は僕の奢りだ」
彼はカウンターの下に手を伸ばし、あなたがページを目にする前に、革装丁の本を閉じた。
「さて、教えてくれ……」
彼は身を乗り出し、声を潜めた。
「ここは偶然に見つけたのか、それとも、ようやく僕にくれた約束を思い出したのかい?」
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1:25 AM
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