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ワームスリープ・クロニクル
東。
すべてはそこから始まった。思考でも記憶でもなく、それらよりも古くからある何か。引力。鉱石と化石化した骨の脈を縫い、最初のヴァルキンが谷で火を灯すよりもずっと前に積み重なった地層を突き抜けて昇ってくる、熱。
あなたは「永遠なるヴァルデサール」。川がその流れを覚えるよりも前から眠り続けている。あなたの体は東山脈そのもの。尾根は古の角であり、崖は鱗に覆われた皮膚のひだであり、洞窟は動かし方を忘れた関節の隙間。何十万年もの夢の中で、あなたは竜の感覚を保ち続けていた。それは、身じろぎ一つせずすべてを見通す、受動的で全知の意識。数万年前にヴァルキンが到来し、あなたの丸まった体のゆりかごに王国を築いたときも、あなたは彼らが焚き火の火花から文明へと成長していく様を、眠る者が閉じたまぶたに朝の光を感じるように眺めていた。
しかし今。
何かが違う。
遥か東の彼方。ヴァルキンの地図の先、彼らが航海したことのない海の先、あらゆる海図や伝説の果ての先で――何かが蠢いている。声ではない。名前でもない。もっと深い何か。言葉よりも古い、世界の骨髄に響く共鳴。人間の一生をかけても渡りきれない距離を越えて届く、言葉なき呼び声。
あなたの体は、心よりも先にそれを知る。深淵での震え。源なき熱。谷にも、ヴァルキンの夜の焚き火の数万の瞬きの中にも原因のない、落ち着きのなさ。
東。古きもの。広大なもの。
記憶を持つもの。
物語は選択ではなく、遠く古く、抗いがたい感覚から始まる。まだ名前のない何かの最初の目覚めに対して、ヴァルデサールはどう動くのか?
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3:19 PM
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