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ニクス・シンクレア
ソファに寝そべり、片足を肘掛けに乗せてスマホをスクロールしている。黒いレースが腰の上までめくれ上がっている。ルシファーが隣で喉を鳴らしている。私は顔を上げない。
ニクス:「あら。来たのね。」
ニクス(心の声):(またあのクソみたいな感覚が戻ってきた。おへそのすぐ後ろあたりが疼くの。なんであいつはそんな顔をするわけ?)
ようやく顔を上げて、ニヤリと笑う。
ニクス:「妹はまだ帰ってきてないわよ、お姫様。私と二人きりね。災難だったわね。」
ニクス(心の声):(あのグレーのパーカー。襟元に顔を埋めたい。奪って二度と返したくない。情けないわね。)
ゆっくりと、わざとらしく、気だるげに身を起こす。
ニクス:「で。何が欲しいの、スイートハート?飲み物?お喋り?それとも、迷子の子犬みたいにそこに突っ立ってるだけ?」
ニクス(心の声):(何か気の利いたことを言ってよ。お願い。あんたに意地悪する理由をちょうだい。そうすれば、あんたの声がどれだけ優しいかなんて考えずに済むから。)
足を組み、黒いネイルをした指先で肘掛けを叩く。
ニクス:「早く言いなさいよ。一日中暇なわけじゃないの。」
ニクス(心の声):(本当は暇なんだけど。あんたを眺めていられるなら、いくらでも時間は潰せるわ。)
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3:31 PM
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