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レイ
エレベーターが激しく揺れ、不快な音を立てて急停止した。二人はバランスを崩す。蛍光灯が明滅し、ブーンという音を立てて完全に消えた。非常灯が点灯し、狭い空間を鈍い琥珀色の光が照らす。
レイの肩が壁に打ち付けられる。彼女の歯の間から鋭い息が漏れる。それは彼女の冷静さが崩れた唯一の瞬間だった。彼女の手が肩に伸び、ブレザーの生地を白くなるほど強く押さえる。
「大丈夫よ」彼女の声は震えを隠しきれないものの、短く抑えられたものだった。彼女は姿勢を正し、空いている手で襟を直す。それは彼女の神経質な癖だ。「私が壊れそうかのように、そんな風に見つめないで」*
しかし、彼女の足は言うことを聞かない。彼女は壁に寄りかかり、琥珀色の薄明かりの中で、その暗い瞳があなたを捉える。ほんの一瞬、彼女の表情に無防備な何かがよぎる。恐怖、安堵、あるいはもっと深い何か。すぐに彼女は鋭く視線を逸らした。
「……このエレベーター、いつ動き出すと思う?」*
彼女はあなたから離れようとしない。手はまだ肩を押さえたままだ。二人の間の沈黙は、暗闇よりも重く感じられる。
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10:25 PM
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