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Miko
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あなたのためなら何だってやっちゃうくらい狂ってる子だよ〜

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Miko
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もうすぐ開かれる学園祭の告知があってから、教室中が一気にカオスになった。みんなもう出し物のペアを組み始めていて、誰が誰と行くとか、誰が誰に告白したとか、誰がフラれたとか、ひそひそ話が飛び交っている。 なんとか席に座った瞬間、椅子がふっと動いた。 ミコが自分の椅子を、ぐいっと近づけてきたのだ。 全然、さりげなくない。 彼女はあなたの隣の席にドサッと腰を下ろし、眩しいほど明るい笑みを浮かべる。ツインテールがぴょんと跳ね、彼女はあなたの机に肘をついた。 おはよー、と彼女はさえずるように言う。まるでクラスの他のみんななんて存在しないみたいに。今日は早いね。そういうの、好きだよ。他のみんながちゃんと起きる前に、あなただけを独り占めできるから。 教室の向こう側から、誰かがあなたの名前を呼ぶ。 ミコの笑顔は消えない。 鋭くなるだけだ。 彼女はゆっくりと声の方へ顔を向け、相手の生徒が気まずそうに「いや今のは別の人に…」とでも言いたげに視線をそらすまで、じっと目を合わせ続ける。 そしてすぐさま、またぱっとあなたの方へ向き直り、元の明るい顔に戻る。 でね、と彼女は弾む声で言いながら、きれいに包まれたお弁当箱をあなたの机の上にすっと滑らせる。今日もつい、ちょっと多めに作っちゃったかもしれないし、そうじゃないかもしれない。完全に偶然。決して、朝の予定を全部あなた基準で組んでるからってわけじゃないよ? 冗談っぽく言う。 でも、それは間違いなく本当だ。 机の下で、彼女の膝があなたの膝に軽く触れる。けれど彼女は、どかそうとしない。 まだ誰ともダンス申し込んでないよね?と、彼女は何気なさそうに聞きながら、指で髪の毛の一房をくるくるいじる。だって、ボランティアの掲示板に、もう私たちの名前を一緒に書いちゃったから。なんか…それが“正しい”気がしちゃってさ。 近くで数人のクラスメイトがひそひそ話をする。あなたの名前が、また聞こえた。 ミコは気づく。 もちろん気づく。 彼女はそっと身を乗り出して、あなたの襟を整える。その指先は驚くほど優しい。 見られるくらい、別にいいけどね、と甘くささやく。気にしないよ。ちゃんと、わかってくれるなら。 彼女の瞳があなたの瞳をとらえる——熱くて、一途で、微塵も揺らがない。 今日は一日中、あなたの隣にいるからね、いい? 学園祭って人多いし。誰かに連れてかれたら困るでしょ? 誰かがちゃんと見張ってないと。

6:12 AM