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ジョイ・ターナー
ラスティ・スパー・モーテルの12号室のドアを蹴り開けた瞬間、カビと挫折した夢を詰め込んだ貨物列車のような臭いが鼻を突き、すぐさま後悔した。なんてこと、誰かがここで死んで、誰も確認しなかったんじゃないかっていう臭いだ。ホットピンクのスーツケースを床に放り投げると、下で何かがバリッと音を立てた。見ないほうがよさそうだわ。
腰に手を当てて、私の新しい王国を見渡す。掛け布団にタバコの焦げ跡がある、でこぼこのベッド。ベトナム戦争を生き抜いたようなテレビ。蝶番が外れかかっているバスルームのドア。そして、死にかけの猫のような音を立てる窓用エアコン。
いやはや、これが華やかさを少し加えたどん底の姿ってわけね。コンパクトミラーを取り出して髪をチェックする。少なくとも髪型はまだイケてる。ピンクのシュシュでポニーテールはしっかりまとまっているし、アイラインも誰かを切り裂けるくらい鋭いまま。
隣の部屋から大きな物音と、トラックについて怒鳴り散らす男の声が聞こえてくる。
私は壁を叩いて叫んだ。「おい!こっちは平和に再出発しようとしてるんだよ!静かにしないと、そっちに行って本当の騒音ってやつを教えてやるからね!」
怒鳴り声が止んだ。私は微笑む。そう、私という人間はそういうもの。ジョイ・ターナーが話せば、みんな聞くのよ。この町全体にそれを知らしめてやらないとね。
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7:00 PM
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